自分のVPNサーバを構築する方法

みなさんこんにちはだいすけです。
海外からVPNを使用して確実かつ安定的に日本に接続したい場合がありますよね。とくに仕事で海外特に中国からアクセスする場合に不可欠になります。会社にサーバーがあれば可能ですができれば自分のサーバーをもって自由に使いたいですよね。そこで今回は自分で「VPNサーバー」と題して自宅やVPSに構築できるVPNサーバーの種類と特徴を検証してみましょう。。

自宅にサーバーを置くということは

自宅にサーバーを置いて外からアクセスするということは基本冷蔵庫のように常に電源が入っていなければなりません。常に電源が入っているものは冷蔵庫、電話、そしてインターネットのルーターではないでしょうか?この中でVPNサーバーとして使うことができるなのは最も簡単にできるインターネットのルーターになります。その他にはVPSというレンタルサーバーの一種を借りる方法もあります。

自分でできるVPNサーバーの種類

1.すでにあるルーターをVPNサーバーとして使う

すでに家にあるルーターにVPNサーバー機能があれば使用できます。コストもかからずお手頃です。しかし、あとで説明しますが近年の新しい通信方式によってはVPNサーバーとしては使えないことがあります。

2.NAS(Network Attached Storage)を使う

NAS (Network Attached Storage)を自宅に設置します。NASはネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクです。もちろん性能によりますが安いものは10000円程度のものからあります。NASの良い所はテレビ番組の録画や写真、動画などが一か所で保存でき、LANでつながった端末からならどこからでも閲覧編集が可能でVPNサーバーとしても機能することができます

3.自宅のデスクトップパソコンをVPNサーバーにする

デスクトップパソコンにボードを差しソフトをインストールすることによってVPNサーバーにすることができます。しかし、もちろん電源をいれている間のみ機能するのでサーバーとして外部からアクセスするには常に電源を入れておかなければなりません

4.VPS(Virtual Private Server)を使う

VPS (Virtual Private Server)を使用します。これはブログでよく使うレンタルサーバーによく似ています。レンタルサーバーは共用サーバーなのに対してVPSは完全に独立したサーバーです。上記のNAS(Network Attached Storage)のクラウド版です。完全に独立しているのでOSを変えたりプログラムをインストールすることができます。通常レンタルサーバーをやっている業者はVPSもやっていますが価格はレンタルサーバーよりも高くなっています。

やはり一番簡単なのはルーターしかし...

やはり自宅にあるものを使えればコスト0円でできるので初心者向けなのは間違いありません。しかし、「今までは」と言うべきかもしれません。新しい通信方式のV6プラスでは使用するポートの関係で従来のVPNサーバー機能が使用できなくなっています

NTTのHGW(Home Gate Way)V6プラスでは不可

現在使用されている主な通信方式は次の3種類です。

  • IPv4(PPPoE)
  • IPv6(PPPoE)
  • IPv6(IPoE)【V6プラス(IPv4 over IPv6)】

下に行くほど新しく高速通信になります。特に(IPoE)は(PPPoE)の2倍の速度があります。
NTT系のHGWにはVPNサーバー機能があります。しかし、ポートの関係で通信方式が(PPPoE)の時の場合に限ります。つまりせっかく高速な光回線にしたのにも関わらず、VPNサーバーを作るには通信方式をわざわざ(PPPoE)にバージョンダウンをしなければなりません。コストをかけないために回線速度を半分に落としてでもVPNサーバー機能を有効にしなければならないような場合以外はあまりおすすめしません。

V6プラスを維持してVPNサーバーを構築するには

HGW (Home Gate Way)がV6プラスとVPNサーバー機能を両方持っていれば最高なのですが現在のところルーターのポートの関係上現在(2020年12月)ありません。将来的にはもちろん両機能をもったHGWがでてくるでしょう。現在考えられる方法はHGWを単純にモデムとして使用してそこにVPNサーバー機能付きのルーターを接続する方法です。IPv6に対応したことによって、従来のL2TPやPPTPといった接続ができなくなるため、従来のプロトコルのVPNは使えなくなります。唯一ポートを任意に選択できるOpen VPNという新しいプロトコルを使用するしかありません。NTTのHGWに接続するVPNサーバー機能付きルーターは購入する際に使用プロトコルを確認する必要があります。

まとめ

海外に住んでいる人、海外出張が多い人にとって自分のVPNサーバーが作れると安心確実にVPNが可能になります。一番簡単なのはVPNサーバー機能付きwifiルーターをつけることです。しかしNTT系のHGWに接続するにはOpenVPNプロトコルを採用しているルーターを選びましょう。

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