【シンガポールでの生活はじめ】こんなに違う日本との生活

こんにちはだいすけです。
これを読んでくれている人はこれからシンガポールに住み始める予定の人が多いかもしれません。ここでは私自身が家族とともに過ごした約3年間をもとに少しでもこれからシンガポールに住む予定の方の参考になればと思います。

日本人にとってシンガポールはどんな国?

日本人にとってシンガポールはどんな国でしょうか?マーライオン?屋上プールがあるマリーナベイサンズあったかい国?たしかにその通りです。それ以上でもそれ以下でもありません(笑)。ここではガイドブックにはないこの国の人の考え方、良い所や悪い所すべてをお伝えします。外国に住むということはその国に根を下ろさなければなりません。しっかりと心構えができていれば多少の予想外は受け入れることが簡単になるでしょう。

実際はシンガポールとはどんな国?

シンガポール正式名称

    英語:Republic of Singapore
    簡体字: 新加坡共和国
    マレー語:Republik Singapura
    タミル語:சிங்கப்பூர் குடியரச
場所:緯度は1.37度、経度は東経103.98度、標高は5m、マレー半島の南端の小さな国
面積:面積は721.5 km²で日本の東京23区(東京都全部ではありません)とほぼ同じ面積
気候:熱帯雨林気候、ほぼ赤道直下にあるため一年中気温が高く約25度から33度
時差:UTC+8 日本との時差は‐1時間 サマータイムの導入はなし
人口:約570万人(東京都23区の人口は約968万)2020年
民族構成:中華系約74%、マレー系約13%、インド系約9%の多国籍国家
言語:国語はマレー語 公用語は英語 マレー語 中国語 タミル語の4種

シンガポールは観光、貿易、金融が進んでいる国です。治安も日本と同じくらい良く、東南アジアで駐在するならシンガポールが間違いなくシンガポールが一番です。

とにかく暑い!

熱帯雨林気候なのでとにかく晴れている昼間は暑いです。温度以上に直射日光はさらに体感温度をあげるのでシンガポールでは北側の部屋の方が好まれます。スコール前以外は風がほとんど吹きません。風が心地よいと思ったことがほとんどありませんでした。昼間、外での運動は避けましょう。日常生活の服装はほとんど半袖短パンビーチサンダルでこの国の正装ではないかと思われるほどです。日本に冬に一時帰国すると着る服がほとんどありません。しかし、瞬間的な暑さはありますが日本の夏のような40℃近い気温の暑苦しさは不思議とさほどありません。夏に日本に一時帰国したさいは間違いなく日本の方が暑苦しいです。

とにかく寒い?!

暑苦しくない理由は日本のように40℃あたりまで上がることなく一年を通して32℃前後なので日が落ちれば窓をあけて過ごすこともできます。気候的には海外のリゾードといった感じでしょうか?しかし、シンガポールのように一日中暑い国にはエアコンをつける習慣があります。とくに東南アジアではキンキンに冷やすことが好まれてます。理由はゴキブリが入ってこないことや冷やすことがもてなしになっていることなどがあるそうです。いずれにせよ屋内は基本ものすごく温度が低く設定(18℃~20℃)されています。暑い外から入ってきた場合、はじめは涼しくて良いのですが、30分ほど屋内にいると寒くて風邪をひきます。これはホテルやビルだけではなく電車やバスも同様です。

英語ではないシングリッシュ!

もう皆さんもご存じだとは思いますが、中国語のようで英語、英語のようで中国語な言葉シングリッシュ。わたしもはじめ中国語で話されていると思っていたらよく聞いてみると英語だったことがありました。それくらいイントネーションが中国語っぽく聞こえます。中華系が75%いることもあって独自の進化を遂げた結果シングリッシュができました。中華系シンガポール人は福建省からの移民が多く彼ら同士で話すときは標準語の北京語ではなく福建語だそうです。ホーカーなどのローカルな店に行くと見た目は中華系シンガポール人と大差ないので日本人と気づくまでは平気でこのどちらかわからない中国語で話されます(笑)。
シングリッシュで有名なのは語尾につく「lah」(ラ)です。「OK lah!」(オケーラ!)や「NO lah!」(ノーラ!)などと使います。この「lah」は中国語の「了」からきていて日本語の感覚では「了解!」といったところでしょうか?ほかによく使う言葉としては「can」の使い方です。可能かどうかを表す場合に「can」の一単語だけを使います。「can?」に対して「can! can!」と答えます。街中で本当に「キャン キャン」聞こえます。中国語イントネーションに近い英語な上に使いまわしが独特のシングリッシュ、インド系やマレー系の人はどうかというとこれがまた独特のイントネーション(特にインド系は早口)で話します。同じ中華系であっても年寄り世代は中国語だけ、若者は英語のみで中国語が話せない人が多く、シンガポール人同士であってもコミュニケーションが取れにくいことがあります。こんなに社会生活で言葉が壁になる感覚はおそらく日本では感じられないでしょう。

日本より厳しい政府の管理

みなさんもご存じの通りシンガポールは小さな共和国です。この小さな国が生き残るためには優秀な人材とお金が国にはいってくるしくみを作らなければなりません。シンガポールに住んでいる外国人も含め年収のみならず銀行口座すべて政府の管理下になります。政府はその気になればすべての情報を見ることができます。またシンガポールは生き残るために税金を他国より低くし、金融を優遇することによって世界中のお金を集め、優秀な人材には外国人であってもは政府が援助をします。共和国なだけあって今回のコロナ対策も日本とは違い強制力のある厳しい法律をつくり完全にコロナを押さえつけました。私の知り合いはシンガポールのことを「明るい北朝鮮」だと言っていました。(笑)

高いものと安いものの差が大きすぎる!

シンガポールは税金がだいたい10%前後と安いです。シンガポールで働くと税金が安いので手取りが多くなります。しかし、これは逆を言うと社会保障が弱いということでもあります。とくに家賃と医療関係と教育費はバカ高いです。世界中から金持ちが集まってくるので不動産が高騰し多くのオリジナルのシンガポール人は公団にしか住むことができません。さらに国土が狭いので自動車の税金がめちゃくちゃ高いです。(必要ありませんが...シンガポール人にとってはステータス)。これに対して日常生活に関係するもの公共料金、公共交通機関、ホーカー(シンガポールのフードコート)はすごく安いです。ホーカーなどでは朝食でトーストと卵、コーヒーで160円ほどで食べることができます。しかし、嗜好品と思われるものは日本よりかなり高いです。日本料理一つとってもそんなにおいしくないのに日本の倍くらいはします。海外ではまあまあ良くあることかもしれません。

デジタルなシンガポール

シンガポールはデジタル化が日本より進んでいます。役所関係もすべてスマホやパソコンでできます。SuicaやPASMOのようなものはもちろん日本のPayPayのようなものもだいぶ前からシンガポールにはあります。日本でも徐々に広まりつつあるクレジットカードの非接触決済もすべて浸透しています。私がシンガポールに住んでいた時はスマホのみで財布は持ち歩いてませんでした。逆をいうとスマホや携帯番号の依存度が大きすぎてなくしたりしたら間違いなく大変なことになります

日本人とは全く違うシンガポール人の生活スタイル

民族によって多少の差はあるかもしれませんが、基本、共働きで外食の文化です。家賃が高いので子供は男女ともに結婚するまでは実家暮らし。教育費が高いので子供がひとりのことが多いです。メイド(シンガポールではヘルパーと呼びます)を雇う料金が安い(住み込みで月4~5万円、その他国に払うものなどを含めると月8万円くらい)ので子供の世話や家のことはヘルパーに任せることが多いです。シンガポールの物件にはメイドを雇うための専用の部屋がついているものが多くあります。日本人にとっては想像しにくかもしれませんがこれはあくまでもシンガポールの一般的な家庭です。このヘルパーや道路工事作業員、清掃員にシンガポール人はいません。インドネシアやマレーシアなどからの出稼ぎの人です。ある意味では雇うものと雇われるものの格差が非常に大きく日本人にとっては身分の差がまだ残っていた昔時代を思い出してしまうかもしれません。ここら辺はシンガポールのブラックな面といってもよいでしょう。

シンガポール人の性格

世界でも安全な国のシンガポール。基本的にはみんな優しいですが多国籍国家そして複数の公用語があるので個人差をいうと日本より幅がありますし、日本人ほどお互いを信用しているわけではありません。さらに主従関係がいったんできると日本人にとってはすこし見下されている感じすらあるかもしれません。日本のように単一民族で普通ならこうやるといった共通の感覚がないのですべてマニュアルや契約内容はすべて理解しなければなりません。そこら辺はかなりドライです。そうはいってもシンガポール人はかなりの親日家で日本を尊敬してくれています。この状態を維持できるように私たち日本人も努力をしなければなりません。

日本人としての生活環境は?

シンガポールにいる日本人は約3万人といわれています。日本人小学校も2校ありますのでローカルやインターナショナルの学校がなくても問題ありません。日本の食料品も高島屋、伊勢丹、ドンキーホーテ、ハンズ、ダイソーなどなんでもあります。日本ほど便利ではないとはいえ海外でこんなに手に入る国は少ないはずです。日本人の病院も数多くあるのでいざというときも問題ありません。今はインターネットもあるので日本のテレビもほぼリアルタイムで見ることができます。うちの次男はほぼこれだけで日本語を覚えました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?これからシンガポールに住む人にとっては少し気になるところもあったのではないでしょうか?正直、実際行ってみないと分からないこともたくさんあります。しかし、シンガポールは海外生活初心者にはとてもおすすめです。あまり身構えすぎず海外を楽しんできてください。

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