ナレーション練習問題7です。今回はフライト中の病人発生の話です。この話も試験によく出るストーリーです。「知らせる」や「患者に酸素マスクをつけた」などの英語での表現方法を整理しましょう。
みなさんこんにちはだいすけです。航空英語能力証明試験には4コマ漫画のナレーション(ストーリー解説)があります。Picture Descriptionとの違いやストーリー解説の手順や方法を説明していきます。いわゆる「あらすじを説明する」に近い[…]
課題7 Sick Passenger
- 乗客の一人が体調の悪そうな女性がいるとキャビンクルーに伝えた
- キャビンクルーは苦しそうにしている人を見て、応急手当が必要だと思った
- キャビンクルーはその乗客に酸素マスクをつけ、ブランケットをかけた
- 航空機は最寄りの空港に進路を変更し、救急車が待機を待機させた
※4(6)コマ漫画と言いつつ画像がなくてすいません。どなたか画像を提供していただけるとありがたいです。
模範解答
This story is about sick passenger en route.
- One of passenger informed a cabin crew during cabin service that someone was breathing hard. And many passengers were worried about it .
- A cabin crew found a lady who was holding her chest and really suffering and thought that she needed a first aid.
- Then a cabin crew put a oxygen mask on her face and a blanket on her body. she suspected that this lady had suffered a heart attack.
- We diverted to the nearest suitable airport as a medical emergency where an ambulance was standing by.
模範解答解説(思考の流れ)
0.話の種類を説明する(~についての話)
This story is about sick passenger en route.
始めにフライト中の病人発生の話であることに触れます。en routeはduring the cruiseと同じ意味でそのままで副詞として使われます。
1.何かをしている・しようとしている(1コマ目・起)
One of passenger informed a cabin crew during cabin service
「誰かに知らせる」場合はinformを使います。
that someone was breathing hard.
「息苦しそうにしている」はbe breathing hardまたはbe sufferingで表します。病人の話の場合は必ず使うので覚えておきましょう。
And many passengers were worried about it .
「他の乗客が心配している」はbe worried about を使います。
2.何かが起きる(2コマ目・承)
A cabin crew found a lady
who was holding her chest and really suffering
「胸をつかんで」は英語でも文字通りhold one’s chestになります。
「息苦しそうにしている」はbe breathing hardまたはbe sufferingで表します。
and thought that she needed a first aid.
イラストからこの文章はなかなか出てこないかもしれませんが、1コマ2文を目指して練習することによって出てくるようになります。
3.事態が引き起こされる(3コマ目・転)
Then a cabin crew put a oxygen mask on her face and a blanket on her body.
酸素マスクを自分でつける場合はwearを使いますが、ここでは別の人が酸素マスクをつけるのでputを使います。putだけではどこかわからないのでon her faceを付けます。同様にblanketをかける場合もputを使い場所on her bodyを付けます。
she suspected that this lady had suffered a heart attack.
「病気を疑う」場合はsuspectを使います。
「心筋梗塞を起こす」は通常 have a heart attackとなりますが、この文章ではhad had a heart attackとなりhadが2回続いてしまいます。文法的には間違っていませんが発音しにくいこともあり、2番目のhadはなるべく他の動詞に置き換えることが推奨されます。この場合は、suffer a heart attackとも表現できるのでsufferedとしています。両方覚えておきましょう。
4.対処し解決する(4コマ目・結)
We diverted to the nearest suitable airport as a medical emergency where an ambulance was standing by.
この文章はすでにこのブログでも何回も出てきています。飛行機の故障でも病人でも最寄りの空港に着陸するというシナリオは定番なのでこのまま覚えても損はないでしょう。
質問に対する対策
フライト中に病人がでたことはありますか?
Yes, I have. but I have never diverted to the nearest airport. When Bird flu was going on, a passenger of my flight had a stomachache during the cruise. We isolated that passenger in the last row and continue flying to the destination.
まとめ
いかがでしたでしょうか?「酸素マスクをつける」「ブランケットかける」「胸が苦しい」「心筋梗塞」など病人発生のストーリーではよく使われる言い回しは普段使うことがないのでしっかり準備をしておきましょう。文章に3人出てくる場合は主語となる一人をしっかり決め、二人目を動詞の目的語にあて三人目はthat以降で説明することが多いです。焦らず冷静に対処できるようにしましょう。