【飛行機で英語を学ぶ#04】Picture Description 2 Crew Rest Compartment

Picture Description 練習問題 2です。今回はCrew Rest Compartmentについてです。学習方法や考え方については下の記事を参考にしてください。

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課題2 Crew Rest Compartment

模範解答

We have a pilot here sitting in a crew rest compartment – a special area where flight and cabin crew can have some rest during their break periods on long-haul flights.
The man is leaning back in a seat and reading a magazine. He is also using a foot rest that allows him to comfortably stretch his legs.
This gentleman is wearing a uniform, a white shirt and black trousers. He is also wearing a black tie. It looks like he is middle-aged, say, in his early forties. He is black-haired and has black moustache. The shoulder sings and sleeve signs on this jacket have four stripes so we can assume that this man is a captain.
Behind the pilot, there are flat areas, called berths, which may be used by the crew for sleeping. On the left, there is a remote control for the onboard entertainment system, and an individual service unit with a flash light and a deflector of the air-conditioning system. We can also spot a fire extinguisher on the wall behind the pilot.
Usually, all wide-body airliners operating long-distant flights are equipped with such crew rest compartments. They may be located above or sometimes below the main deck. These areas are designed to be sound and lightproof and provide comfortable rest for the part of the crew, which is currently off duty.
It is definitely a great engineering solution that allows air companies to use several crews in shifts. This helps prevent fatigue on long-haul flights and contributes to flight safety a great deal.

模範解答解説(思考の流れ)

概要説明

We have a pilot here
まずパイロットがいることに触れます。

sitting in a crew rest compartment
そのパイロットが何をしているのかを修飾します。

(which is)– a special area  
次にクルーレスト施設を知らない人のために簡単に説明を追加します。

where flight and cabin crew can have some rest
どんな施設なのかを修飾します。

during their break periods on long-haul flights.
なかなか出てこないかもしれません。ここでは直前にrestを使っているのでbreak periodsを使っているものと思われますが、スムーズに英語が出てくるためには during their long flights で代用しましょう。

中央から周辺に向けて説明

ここでは先ほど説明したパイロットとレスト施設について細かく説明していきます。

パイロットについて

The man is leaning back in a seat and reading a magazine.
まず誰がどこで何をしているかに触れます。前の概要の部分では単にsittingと表現しましたがここではより詳しく背もたれを倒している状態を表すためにleaning back in a seatと表現しています。

He is also using a foot rest
フットレストを使っていることにも触れます。

that allows him to comfortably stretch his legs.
フットレストの効能を修飾します。このallows him to comfortably stretch his legsはかなり英語的な表現なのでなかなか出てこないかもしれませんが「物+allow+人+to」は「~してくれる、~に貢献してくれる」という意味でよく使います。makeでも代用できますが、allowの方がより強制力のない優しい感じの表現になります。効能や機能の説明につかえますので覚えておきましょう。

次に服装について
This gentleman is wearing a uniform
制服を着ていることに触れます。写真の場合はis wearingであることに注意してください。

a white shirt and black trousers.
後からそのまま何を着ているかを並べます。パイロットの制服は世界中ほぼ同じなのでこのまま覚えても良いでしょう。

He is also wearing a black tie.
ネクタイについて追加です。シャツとズボンとネクタイを並べてひとつにしても全く問題ありません。後から気づいて追加するときの参考にしてください。

パイロットの年齢や髪、職種について
It looks like
予測する場合に「~のように見える」という意味でよく使います。

年齢について
he is middle-aged, say, in his early forties.
あとの文章でも出てきますが be+agedやbe+hairedの受け身にする英語特有の表現があります。日本人的にはhe is middle age.やhe has black hair.になりがちですので気を付けましょう。年齢について触れる場合は、It looks like he is about /around 40 years old.など簡単な表現な仕方を用意しておくのも良いでしょう。

髪や髭について
He is black-haired and has black moustache.
髪の毛の場合はbe haird、髭の場合はhasを使います。細かい所ではありますが、よく使いますので覚えておきましょう。

役職について
The shoulder sings and sleeve signs on this jacket have four stripes
肩章や腕章はそれぞれshoulder signs, sleeve signsといいます3本線、4本線はstripesを使います。航空英語能力証明試験を受ける人は覚えておきましょう。

so we can assume that this man is a captain.
assumeは文語的で普段あまり会話では使わないのでなかなか出てこないと思います。意味は「推測する」です。
we can assumeの代わりにhe must be a captain because ~と言い換えるとより簡単に表現できます。

背景について

まずは中央の背景から

Behind the pilot,
背景について触れます。前回のようにIn the background  we can see…を使っても全く問題ありません。

there are flat areas,
広いスペースをflat areasと表しています。次の文章のふりとして平であることに触れています。若干日本語的ですがwe can see flat spacesでも構いません。

called berths,
berthの意味は【bˈɚːθ(米国英語)bˈəːθ(英国英語)】寝台・段ベッドです。しかし、私自身の経験からこれらをberthと呼んだことはなくcrew bankと呼んでいました。ヨーロッパの方ではberthなのかもしれません。なのでcalled crew bank またはwe called crew bankの方が日本人的にはしっくりきます。

which may be used by the crew for sleeping.
少し専門的な単語が出てきた場合は、whichで説明をつけ足します。may be used は使用が許されている感じです。can be usedでも意味は通じますが、canは能力でmayは許可なので誰かに使われている状態を表す場合may be usedを使いましょう。

左側

On the left
左側の背景について触れます。on the left handまたはon the left hand sideでも構いません。

there is a remote control for the onboard entertainment system
there is の部分をwe can seeに変えても問題ありません。状況説明の場合、we can seeを多用してしまいますのでthere is /areを織り交ぜながら使っていくと良いでしょう。始めの概要の部分以外ではwe have ~はあまり使いません。there is a controller for the entertainment systemの方が簡単ですのでこちらでも構いません。余裕がでてきたらより高度な表現を使えるように心がけましょう。

and an individual service unit with a flash light and a deflector of the air-conditioning system.
ここまでくるともはや単語の世界になってしまいますが、service unit, flash light, deflectorは航空英語能力証明試験を受験する方は航空英語単語として覚えてください。

We can also spot a fire extinguisher on the wall behind the pilot.
この場合spotは「見つける」の意味で使われいます。もちろんwe can also seeでも問題ありません。英語は同じ言い方を避ける傾向があるのでここでは別の単語を使っています。しかし、私を含め日本人は圧倒的に単語と経験が少ないのでまずは同じ言い回しでよいのですぐ言葉として出てくる練習を最優先してください。慣れてきたら単語を変えたり、表現方法を変えていってください。

質問に対する対策

基本的に次の質問に答えられるように準備しましょう。

  • この絵または写真からわかることは何か?
  • あなたならどうするか?
  • 事故ならどうやって防ぐことができるか?
  • 仕事ならどのような仕事なのか?
  • 場所であれば何のための場所なのか?誰が使うのか?

今回の場合はクルーレスト施設を使っているという状況説明になりますので質問は次のようなものが予想されます。

クルーレスト施設とは?

まず答えとして単語を考えます。ここでは「長距離飛行」になります。要は「長距離飛行」と「クルーレスト施設」をequippedで繋げればよいことになります。

Usually, all wide-body airliners operating long-distant flights are equipped with such crew rest compartments.
「長距離飛行」はoperating long flights, 「~装備されている」はbe equipped with ~を使います。しかし、クルーレスト施設とは?と聞かれた場合、「クルーレスト施設は~のために装備されたものです。」と表現するのが簡単です。なのでUsually, crew rest compartments are equipped on all wide-body aircraft operating long flights.とした方が考えやすいでしょう。模範解答は多少、文学的に美しく作られているので始めはもっと泥臭く自分のパターンを作ってください。

クルーレスト施設はどこにあるのですか?

They may be located above or sometimes below the main deck.
設置された場所を表すのにmay be located をよく使います。mayは設置されている状態を表すものでmayがないと設置されたという動作になってしまうのでmay be locatedとして覚えてください。

クルーレスト施設の特徴は何ですか?

光と音を遮断できるように設計されていることです。この特徴自体なかなか思いつかなと思いますが。。
These areas are designed to be sound and lightproof
「~になるように作られている」を表現したい場合はbe designed to be ~をよく使います。

and provide comfortable rest for the part of the crew, which is currently off duty.
「provide 物 for 人」は「be designed to be ~」の結果としてよく使われます。それ以外の部分はなかなか出てこないかも知れません。 provide good rest for the crew ならば簡単です。who is off dutyを付け加えてもかまいません。ただしprovide good rest for the crew in their rest time.だとrestが近くに2つ続いてしまうのでここではis off dutyとなっています。話している時にここまで気を使えるようになったら相当なものです。

クルーレスト施設はどのような効果がありますか?

シフト制で勤務でき長距離飛行で疲労防止や安全性に貢献することです。
まずシフト制で勤務できることに触れます。
It is definitely a great engineering solution that allows air companies to use several crews in shifts.
engineering solutionですがなかなか出てきませんよね。このような場合はIt is very important facility that allow companies to use in shifts. またはIt is very important facility because companies can use crews in shifts.だと話しやすいと思います。
シフト制や分割制を英語でいう場合は「in shift」になります。

最後にシフト制がどのような効果をもたらすかについて触れます。
This helps prevent fatigue on long-haul flights and contributes to flight safety a great deal.
help 人 to doの人とtoが省略され「help+動詞の原形」というhelp特有の使い方になります。見た目は動詞が2つ並ぶので違和感がありますが正しい使い方です。helpの代わりにprovide (crews or us) to preventでも構いません。
contribute to ~ a great dealはso muchと同様に最後に付け加えて強調するものです。contribute自体少し硬い言い方なのでそれにあったcontribute to ~ a great dealまでひとセットで覚えましょう。

ネイティブの発音とスピードを聞いてみよう

まとめ

いかがでしたでしょうか?基本的な話の進め方は同じであることが感じられたでしょうか?前回は仕事の説明に対して今回は設備についての説明でした。今回は効能の説明が必要でした。効能を説明するための言い回しにはbe designed for やprovide for やhelp+動詞原形などがあります。まんべんなく使えるようになると一層文章に幅ができて素敵です。目標として持っていましょう。

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