英語が苦手な人必見!こんなにある発音記号の種類と使い分けについて

こんにちはだいすけです。
みなさん受験なので発音の問題を苦手にしている人いませんか?実際、英語を使うときも発音記号から正しい発音を確認することもおおいのではないでしょうか?この発音について苦手意識がある方は必見です。なぜなら同じ単語でも辞書によって発音記号が違うからです。私はこのことを知らずに発音がわからないのは自分の記憶力のせいだと思っていました。今回は発音記号の種類と使い分けについて説明します。

発音記号にはなんと7種類もある!

発音記号には基本になるIPA(国際音声学会, International Phonetic Association)があり、その他によく辞書などで使用される4つの派生形の発音記号、NOAD(New Oxford American Dictionary)のアメリカ英語用の辞書で見られる発音記号、そして基本のIPAをASCII文字のみで表す発音記号の7種類があります。今はパソコンやスマホを辞書として調べている人が多いと思います。つまりネット検索で英単語を調べた場合、この発音記号7種類が混在しているのです!発音や発音記号が難しく感じるのも無理はありません。

種類特徴 
IPA(IPA1)基本になる発音記号 International Phonetic Alphabetの略 日本語では国際音声字母や国際音声記号と呼ばれている国際規格
Kenyon and Knott式(IPA2)IPAをもとにA Pronouncing Dictionary of American Englishで使われていた方式 1900年代主流アメリカ系
Jones式Daniel Jonesが開発したもの。日本で流通する英和辞典等でも多く用いられている。IPAを簡単にしたもので母音も子音も基本的に小文字の記号しか使わない。(ただしʌを除く)

イギリス系

Gimson式A. C. Gimsonが開発したもの。Jones式と同様に、日本でも多くの英和辞典で採用されている。イギリス系
Upton式Clive UptonがGimson式を更に改良したもの。イギリス系
NOADNew Oxford American Dictionaryなどのアメリカ英語用の辞書で見られる発音記号
/:/を使わない。
/ᴛʜ/や/sʜ/(小型大文字か普通のアルファベットの/TH//SH/で表記)など2文字の子音は大文字で表記
/ʌ/も/ə/も両方/ə/と表記
アメリカ系
X-SAMPAコンピュータ上でIPAを表記できるようにASCII文字のみで表記したもの。Jones式発音記号等とは違い、IPA1をASCII文字に置換しただけなので、過不足なく正確に発音を表記できる。(IPA、X-SAMPA、AHDの発音記号の互換表)
例えば/ə/を/@/マークで表現したり、/ʌ/を/V/で表現している。
 

日本の辞書はJones式とGimson式しかし...

まず、Jones式とGimson式の違いを見てみましょう


Jones式

音量表記
2つの音をその長さの違いに注目して、i – i ː や u – u ː のようにː の記号の有無によってのみ区別する。すべてアルファベット小文字表記。質的な違いを省略しアルファベットに無い記号の利用をできるだけ避けて簡略化したもの。

Gimson式

音質音量表記
違う音質の音素にはɪ – i ː や ʊ – u ː のように短い音の記号の方にはアルファベットではない特殊な記号を用いつつ、長い音の記号には、さらに ː 記号も使って強調するしたもの

しかし、各辞書やウェブサイト独自の発音記号を使用している場合も数多くあります。

Web翻訳や辞書はどの発音記号をつかっているのか?

有名どころのWeb翻訳や辞書によってもこんなに違います。

Web翻訳発音記号
google翻訳NOAD
weblio翻訳IPA (Quantitative Notation)
Longman(ロングマン現代英英辞典)IPA
Oxford(オックスフォード英語辞典)独自記号とIPA
NOAD (New Oxford American Dictionary)
(新オックスフォード米語辞典)
NOAD

上記の表をみてもわかるように本当にバラバラです。
詳細はウィキペディアのPronunciation respelling for Englishを参照してください。

このようにいろいろなサイトや辞書で同じ単語の発音記号を調べてもバラバラだということがわかります。正確な発音を勉強するにはまず発音記号方式を統一しなければ話になりません。


日本ではどの発音記号方式なのか?

日本の教科書や英和辞典は、IPAを簡略化させたJones式の発音記号を使用しているものが多いです。基本的な部分は同じですので受験問題などで答えが変わるようなことはないでしょうが、解説に使用される発音記号は参考書によって違う可能性があります。先生がなにげなく黒板に書いた発音記号を鵜呑みにしないでください。

現在、日本の教材も、発音記号がJones式からIPA式へ移行されつつあります。しかし、Web、参考書、先生の知識それぞれが違っている可能性がいまだ十分にあります。

発音記号どれを覚えればよいのか?

私個人の意見ではIPA式をおすすめします。ただ現在あなたが使っている参考書がどの発音記号方式を使用しているかチェックしてみてください。次回、新たに参考書や辞書を購入する場合に発音記号方式を同じものにするかIPA式に変えるかはあなたが使いやすいほうで結構です。

まとめ

以上のように現在発音記号はまったく統一されていません。おすすめは今後の傾向も考慮してIPA式です。しかし、すでに勉強を始めてしまっていればそれを使用してもかまいません。ただ使用する辞書や参考書、サイトによって全く違う可能性があることを肝に銘じてください。すこしでもお役に立てれば幸いです。

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