シャドーイングってできてますか?#3

こんにちは、だいすけです。

今回は私が実際にやってみて効果があった方法を紹介します。この方法はシャドーイングではありません。しかし、将来的にシャドーイングができるようになるための下準備です。この方法でまずスラスラできるようになればシャドーイングができるようになるはずです。

海外ドラマのリピーティング

これまで話したようにシャドーイングにはかなり高度な能力が必要です。ネイティブ級の人がリハビリでやるレベルです。まず、言い回し、抑揚、発音などを体にしみこませる必要があります。そこで自分にあったやり方を考えた結果、海外ドラマのリピーティングに行きつきました。性格によりやり方は様々だとは思いますが私のような理系脳の持ち主には効果的です。理系脳については理系で英語が苦手なのに必要になってしまった人の勉強方法を参照してください。

「SUITS」がおすすめな理由

海外ドラマがおすすめとは言っていますが、特に海外ドラマである必要はありません。とにかくナマの英語であることが重要です。おすすめな理由は

  • 通じる英語である
  • 理想の人物像を選ぶことができる
  • 感情と英語をむずびつけることができる
  • スマートな英語を覚えられる

以上のことを考えた結果、私の場合はアメリカで2011年から2019年まで放送されていたテレビドラマ「SUITS」を選びました。理由は40を過ぎたオジサンにとってスマートでジェントルマンかつウィットネスがきいた言い回しがたくさん出てくるこのドラマはシチュエーションをそのまま仕事につかえるのではないかと思ったからです。英語を使う仕事をしているまたはしようとしている人には特におすすめです。デメリットとしては弁護士の話なのでたまに専門用語が出てきますが、そんなに多くはないのではじめを頑張ればあとは問題ありません。私は英語で話すときは主人公のHarveyになりきろうと思っています。(笑)

ここまではどこでも手に入る情報

「そんなのどこでも手に入る情報だよ」と思っている人もいると思います。実際私も自分にあった勉強方法を見つけ出すためにいろいろなサイトをみました。しかし、YoutubeやBlogをやっている露出度高め、テンション高めの人のやり方が自分に合わず「わかっちゃいるけど同じようにはできないよ」と思い続けていました。これから紹介する方法は積極的にコミュニケーションをとることが苦手な方でもコツコツとやればできる方法です。ぜひお試しください。

具体的な勉強方法

ここからは私が実際にやった勉強方法を紹介します。すぐにはできるようにはなりませんが、毎日コツコツ機械的にやっていけば英会話やシャドーイングができるようになります。

1.好きなドラマや映画を選ぶ

海外ドラマや映画を選ぶのは結構重要です。私は過去にいくつか挑戦してみました

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー
  • ハリーポッター
  • 天空の城ラピュタ

どれも大好きだったのですが、当時の私の英語能力、話の内容、自分にっとって使えるフレーズの少なさなどから挫折しました。今ならすべてできるかもしれませんがこれからシャドーイングを目指して頑張ろうとしている当時はやりながら自分の中でどこか納得がいってなかったように思います。ただ内容が面白いだけではだめです。あなたが実際になってみたい理想の俳優や主人公が出ているものを選んでください。私の過去の挫折は主人公になり切れなかったことが原因だったと思われます。なぜなり切る必要があるのかというとそれは成果がすぐに感じられるからです。ゴルフでもボーリングでも形から入ることありますよね?英語もおなじで自分ではよく意味わかってないけど他人からみたら英語が上手にみえる程度で始めはいいんです。完全に自己満足の世界です。これはストイックな日本人には抵抗があるかもしれませんがモチベーションを維持するのに非常に重要です。そして使用するドラマや映画が決まったらインターネットなどでスクリプト(セリフ)をてに入れてプリントアウトしてください。

2.30秒から1分くらいの長さに分ける

使用するドラマ、映画が決まったらはじめに音声英語、字幕日本語で内容を頭にいれます。次に入手したスクリプトと映像をみて30秒から1分くらいのキリの良い場所で区切ります。慣れるまでは短めでもかまいません。私の場合、Amazon Prime会員なので「SUITS」をPrime Videoで無料で見ることができました。ドラマはだいたい40分くらいなので40~50回分になります。毎日やって約一か月で1話といった感じでしょうか?

3.スクリプトの単語や熟語を調べる

分割したコマのスクリプト内にあるわからない単語や熟語をチェックします。次に、使えそうなフレーズをマークします。たとえば「SUITS」の話の一番初めに”Go get Harvey”というフレーズが出てきます。どれも簡単な単語で実際によく使われますが、習ったり勉強したりしたことありますか?このような即戦力になりそうなものをマークしてください。その時思ったもので大丈夫です。

4.分割したコマを録音する

ボイスレコーダーを用意します。分割した1コマの音声を録音します。ボイスレコーダーは再生速度が変えられるものを選んでください。音声出力から直接ケーブルをつなぐとノイズが入らずきれいに録音できます。

5.セリフを暗記する

ボイスレコーダーをもとにセリフを完コピします。リエゾンや音の省略、イントネーション、発音、感情、できれば振付も。スクリプトはあくまでも音声を覚えるための補足であってリピーティングが全てです。スクリプトをみてこの文がなんでこんな風に聞こえるんだろう?と思うこともあると思いますが、音声が全てです。音声を最優先してください。実際、ネイティブはこの音声が耳に入ってくると脳が都合よく変換しています。ネイティブでない人はこの能力がないために話せないし聞き取ることが難しくなっています。

6.1日1コマ忘却曲線に沿った復習

以上のことを1日1コマずつ毎日あらたにやります。そしてエビングハウスの忘却曲線に従って復習します。英語の勉強に対してものすごく気合が入っていたり、焦っていたりすると気づけば頭の中で思い返すこともあると思いますが、完全に忘れてください。表面上では忘れている状態から思い出す練習が英会話では特に必要です。
エビングハウスの忘却曲線にそった復習方法は次のサイトやアプリがおすすめです。

この2つは無料です。とくにreminDOはパソコンからもできるのでおすすめです。私はスクリプト暗記にはreminDO、フレーズ暗記には分散学習帳を使っています

7.reminDOによるスクリプト暗記

reminDOを使ったスクリプト暗記の方法を説明します。reminDOはパソコンからでもできるのでスクリプトの切り貼りができます。残念ながらスクリーンショットができないのでスマートフォンで分割したコマの内容を象徴するようなシーンを撮影します。そしてその画像をサイトまたはアプリをつかってアップロードをします。練習方法としては撮影したシーンをみながらボイスレコーダーの音声をリピーティングして完コピします。なるべくスクリプトを見ずにそのシーンを思い出して感情と音声を一致させます。そしてこういう雰囲気、感情のときにこのような言い方をすることを覚えていきます。

8.分散学習帳によるフレーズ暗記

こちらではより実用的に感情とマークしたフレーズを関連付けるために使用しています。問題の方にはそのフレーズを使いそうな状況をいれます。具体的なフレーズの意味を入れるのではなく「~の場合」としてその感情や状況からフレーズをだす練習をします。(例:そこがポイントではない場合など)一方、解答の方は単体のフレーズではなくそのフレーズを使うことになった前後の文章をスクリプトからコピーします。これによってストーリーとしてそのフレーズを覚えることができます。分散学習帳はアプリのみなのでWindowsであればOneNoteなどをつかってパソコンからアプリに移行できます。私はもともとOneNoteでフレーズまとめていたので切り貼りのみで打ち込むことはほとんどありませんでした。

9.あとは機械的にやるだけ

あとは機械的にやるだけです。ただ毎日継続するということはやはり大変なことです。英語の勉強も筋トレと同じです。すぐには成果は出ません。ここでは私が実際やってみて効果があたものを紹介しました。それぞれの性格や能力によって効果的なやり方は違うと思います。勉強法で悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

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