【飛行機で英語を学ぶ#11】Narration 4 Over Run

みなさんこんにちはだいすけです。
ナレーション 練習問題4です。今回はOver Runについてのお話です。航空機が離陸滑走するところまでは練習問題2のEngine Failure After V1の状況に似ています。離陸滑走中にWindshearによって離陸を中止した結果、オーバーランをしてしまったという話です。1コマ目は何気ない離陸前の状況ですが、背景に積乱雲がでていることに触れるのを忘れないようにしましょう。この積乱雲が風の変化を起こした原因という設定です。

関連記事

みなさんこんにちはだいすけです。航空英語能力証明試験には4コマ漫画のナレーション(ストーリー解説)があります。Picture Descriptionとの違いやストーリー解説の手順や方法を説明していきます。いわゆる「あらすじを説明する」に近い[…]

課題4 Over Run

  1. 航空機は離陸準備が整い滑走路で待機している。背景の山の上には積乱雲がでている。
  2. 離陸滑走をしている
  3. 風が突然、tailwindに変わり、離陸を中止した
  4. Over Runした

※4コマ漫画と言いつつ画像がなくてすいません。どなたか画像を提供していただけるとありがたいです。

模範解答

  1. This story is about overrun.
  2. We were waiting for take off clearance on the runway. There were many cumulonimbus clouds over mountains behind them.
  3. We were rolling to take off with Max thrust
  4. During take off roll,  we encountered a windshear  which is a big wind direction change from head to tail wind. So we decided to reject take off.
  5. but, the aircraft overrun the runway because the aircraft didn’t have enough runway length to stop within the runway. 

模範解答解説(思考の流れ)

0.話の種類を説明する(~についての話)

This story is about overrun due to windshear.
WindshearによってOverrunした話であることに触れます。Windshearであることを絵の中から判断することがここでは非常に重要です。RTO (Reject Take Off)やGA (Go Around)の場合、Windshearの話が多いので注意してみましょう。

1.何かをしている・しようとしている(1コマ目・起)

We were waiting for take off clearance on the runway.
コマの状況は航空機が滑走路上で止まっている状況です。ここでは離陸許可を待っているとしましたが、離陸準備をしているとしても可能です。この状況は他の話でも出てくる可能性がありますので自分の形を作っておきましょう。

There were many cumulonimbus clouds over mountains behind them.
背景について説明します。1コマ目は背景や場所などの説明を付けます。この場合Windshearの原因となる積乱雲について触れ忘れると3コマ目でWindshearの存在に気づき「時すでに遅し」となってしまうので始めに全体の構成を考えて説明できるようにしましょう。Picture Description ならばwe can see ~としたいところですが、Narrationの場合は基本過去形なのでthere were(was)を使います。

2.何かが起きる(2コマ目・承)

We were rolling to take off with Max thrust
「離陸滑走する」はroll to take offで表現されます。主語は「the aircrafft」でも構いませんが、前回同様「we」の方が簡単でオススメです。

3.事態が引き起こされる(3コマ目・転)

We encountered a windshear during take off roll
事件や事故に遭遇する場合はencounterを使います。

which was a big wind direction change from head to tail wind.
windshearの説明を追加します。whichなどの不定詞を追加する場合、時制の一致でwasの方が無難です。内容が真理であったり、不変なものの場合 、isでも可能なはずですが、時制の一致が分かっていないと思われる可能性があります。

So we decided to reject take off.
「離陸滑走を中止する」はreject take off (RTO)を使います。

4.対処し解決する(4コマ目・結)

but, the aircraft overrun the runway
「オーバーランをする」はoverrunを使います。runの過去形は同じrunなので過去形でもoverrunになります

because the aircraft didn’t have enough runway remaining to stop within the runway. 
オーバーランの理由を追加します。残滑走路距離はrunway remainingです。V1 speedが関係する話では出てくる可能性が高いので覚えておきましょう。

質問に対する対策

あなたはRTOの経験はありますか?

Yes, I have 2 RTO in the past. One is due to engine instrument failure, the other is due to predictive windshear warning during take off roll.

もしあなただったらどうしますか?

If I encountered a windshear around V1 speed, I would continue taking off at VR with Max thrust because there may not be enough runway remaining to stop if an RTO is initiated at V1.

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はWindshearによるRTO、そしてOverrunという内容でした。Windshearの話であることをいち早く見つけ出すことがポイントです。V1 speedが出てくる話はEngine Failure After V1やRTO、Windshearなどいろいろあります。そして必ず、runway remainingが必要になります。単語がすぐに出てくるようにしましょう。

最新情報をチェックしよう!